施工環境の重要性

今回は新車を他社でコーティングし、ボディ全体が磨き傷に覆われたお車を事例にコーティング屋の施工環境の重要性についてお話しできればと思います。


本来、新車の塗装は綺麗な状態である事が大前提です。

数万円と大きな金額を支払いコーティングを施工をした新車なら尚更です。

日光が当たる場所や、白色のLEDや蛍光灯のみの環境では傷はあまり目立たないので納車の際にはなかなか傷を見つけるのは難しいです。


では、なぜ今回のような傷まみれの状態で納車してしまったのか。


まずはコーティング施工する【環境】

コーティングに欠かせない環境である屋内施工、よりも今回の事例は照明です。

照明設備が整っていない環境で研磨してしまうと、研磨の際につく磨き傷(コーティング前の下地処理で行う研磨作業で付着した傷)が見えないことが多いです。

コーティング専門店では、車全体を照らす照明設備は必須になりますが、上越市に限らずコーティング専門店ではなくコーティングをオプション等で取り扱うお店ででは照明設備が無い、「日光が差し込む半屋外や蛍光灯のみしかない薄暗い工場」などで研磨をしてしまうお店は少なくありません。

傷の見えない環境で研磨する事で、逆に傷をつけてしまう。

今回の事例がまさにそれです。


電球色

白色 LED照明+蛍光灯

蛍光灯

シャッターを開けて日光の光を入れ照明無し

画像4枚を比較すると違いがわかると思います。

普段お客様が見ているお車の状態が4枚目。傷は目立たず、見えない傷がほとんどです。

1枚目の傷が日光に当たるとほぼほぼ見えなくなります。今回の事例も屋外で磨いた事が原因?ではないでしょうか。


当店はシャッターを閉めた状態で天井や壁についているLED照明、地面に置くタイプの照明などを使用しボディ全体の傷を照らし出します。

4枚比較すると照明の重要性が伝わると思います。

普段コーティングをお願いしているお店の照明設備はどうでしょう。

数枚の画像を見てわかる通り、ボディの状態の確認、傷を見逃さないために電球色+白色系の照明は傷の除去、塗装の質感をみるのであれば必須になります。


「大きな会社だから」「昔からコーティングを取り扱っているお店だから」信頼できる。

よりも誰がどの環境で施工しているのか。

「あそこのコーティング屋は腕がいい」

お客様同士の口コミも大事ですが、実際に施工してくれる店舗の環境、施工してくれる方に問い合わせをしてお店選びをすることをお勧めします。


当店では今回の事例のように、ボディの状態の確認をすることは無料で対応しております。

新車を購入した際、中古車購入の際、長く乗られているお車の状態の確認、今回の様な他社コーティングで傷がついたなどなど。

お客様が長く綺麗に愛車に乗れるようサポートして参ります。

※作業中やガレージ内の場所に余裕のない時は対応できませんので事前にご連絡、ご予約いただければと思います。お気軽にお電話やメールでお問い合わせください。



オマケ

ボディ全体に磨き傷がありましたが、運転席側後ろドアの一部のみ他の磨き傷以上に深い磨き傷があったので見てみると。

コーティングした工場なのか販売前の整備中なのか。どこでついたかは分かりませんが間違いなく自分たちでつけた傷を誤魔化そうとする為に磨いてありました。

実際は逆効果で自分達でつけた傷は消えず、周りにも深い磨き傷。

今回スタンダードコースという事で軽い磨きにはなりますが磨き傷はある程度落とすことができました。

販売前についた傷は一箇所は深すぎて消えずもう一箇所はわからないくらいまでにはなりました。

これ以上磨くと塗装が抜ける可能性もありますし今回はここまでとなりました。